この記事は「Power BI入門 家計簿レポート」シリーズの第2回で、要件定義の考え方を解説していきます。

ミムチ

家計簿分析レポートをさっそく作り始めたいのですが、何から手をつければよいのですかな…?

パワ実

レポートの作成を始める前に、まずPower BIレポートでの分析で、何を知りたいのか?という要件を整理していきましょう!

前回(第1回目)では、このシリーズで何を作るか、どんなダッシュボードが完成するかをお見せしました。

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今回は「何を知り、何を判断したいか」、つまり家計簿データ分析の要件を整理していきます。

この記事でわかること
  1. Power BIレポートの要件を整理する方法
  2. 現在の悩み(課題)から、必要な指標を洗い出すやり方
  3. 必要なデータや、取得元を整理する方法

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今回実施するところ

このシリーズでは、Power BIを使ったデータドリブンな意思決定の流れを学ぶことができます。

今回は、①の目的・要件の明確化と、②「必要なデータの検討」の途中までをやっていきます。

パワ実

データを触り始める前に、この2ステップをしっかり整理しておくことで、その後のPower BIレポート作成がスムーズになります!

要件定義の流れ

最初に行う要件定義は、次の4つのステップで進めていきます。

要件定義の進め方
  1. 現在の悩み(課題)を洗い出す
  2. 現在の課題から、分析で知りたいことを整理する
  3. 分析で知りたいことから、必要な指標 (KPI)を洗い出す
  4. 必要な指標 (KPI)から、必要なデータと取得元を整理する
ミムチ

この4つのステップを順番に進めることで、「何となくレポートを作る」ではなく、「目的から逆算してデータを揃える」という設計の考え方が身につきますぞ!

家計簿データ分析で何を知りたいのか?

現在の悩み(課題)を洗い出す

今回想定するケースは、前回お話したように、30代の共働き夫婦と、保育園に通う子供が1人いる家族です。

この家族は、次のような悩みを持っています。

家族の持つ悩み
  • 毎月いくらNISAに積み立てられるか分からない
  • 老後や教育費が本当に大丈夫か不安
  • どこを節約すればいいか見えていない

Power BIでレポートを作るとき、まずやるべきことは、こうした「今の悩み課題)」を、洗い出してみることです。

現在の課題から、分析で知りたいことを整理する

今の悩み・課題を整理したら、そこから「分析で知りたいこと」を考えていきます。

今回の家族が持つ悩みから、分析で知りたいことを洗い出すと、次のようになります。

分析で知りたいこと
  1. 現在の年間収支はどうなっているか?
  2. 毎月どこに、いくら使っているか?
  3. 毎月いくらNISAに積み立てられるか?
  4. 今の積立ペースで老後・教育費は足りるか?
パワ実

このように、現在の悩み整理し、「分析で知りたいこと」に変換することで、分析の目的が明確になります。

必要なデータを洗い出す

分析で知りたいことから、必要な指標(KPI)を洗い出す

分析で知りたいことが整理できたら、次はそれをKPI(具体的な指標)に落としていきます。

今回のケースで知りたいことから、必要な指標(KPI)を考えると、以下のようになります。

このように、必要な指標を洗い出すことができました。

パワ実

KPIを先に決めることで、次のステップで「どのデータが必要か」がを検討することができます。

必要な指標(KPI)から、必要なデータと取得元を整理する

次に、このKPIを出すために、何のデータが必要か、そしてそのデータはどこから取得できるかを整理します。

必要なデータと、取得元は、以下のように整理できました。

今回はマネーフォワードMEから取得できる家計簿のCSVデータと、口座残高のデータをコピーして使います。

ミムチ

必要な指標やデータを整理しておくと、次のデータモデル設計のステップや、運用方法の検討もスムーズに進みますな!

さいごに

この記事は、「Power BI入門 家計簿レポート」シリーズの第2回で、家計簿データ分析の要件を整理していきました。

Power BIを使ったデータ分析は、「何を知りたいか」の整理から始まります。

以下の流れで整理すると、必要なデータが明確になります。

要件定義の進め方
  1. 現在の悩み(課題)を洗い出す
  2. 現在の課題から、分析で知りたいことを整理する
  3. 分析で知りたいことから、必要な指標 (KPI)を洗い出す
  4. 必要な指標 (KPI)から、必要なデータと取得元を整理する

この流れは、実際の業務でのPower BI開発にそのまま使える考え方なので、是非活用していただければと思います。

パワ実

次回は、今回洗い出した必要なデータをもとに、データモデルの設計をしていきます

ABOUT ME
パワ実(Microsoft MVP)
2021年からPower Platformの勉強中。 2023年にIT系・コンサルタントに転職し、仕事でPower Platformを活用したコンサルを行っています。 2025年~Microsoft MVP for Business Applications 受賞。Power Platformを使っていく中で、知りえた情報をブログ、Youtube、Xで発信しています。 2025年8月~現在は、フリーランスとして、Power Platform系ITコンサルタントとして活動中。 Power Platformに関するご相談は以下のページからお願いします! https://www.powerplatformknowledge.com/contact/