PowerApps

キャンバスアプリの作成方法#11 ~アプリの発行と共有~アクセス権の付与方法と注意点

ミムチ
ミムチ
Power Appsアプリが完成したのですが、ユーザーにどうやって共有したらよいか分かりませんぞ!

パワ実
パワ実
Power Appsアプリの利用ユーザーには、アプリの共有と、データソースへのアクセス権付与が必要だよ!

この記事では、Power Appsアプリの発行と共有方法、データソースへのアクセス権付与の注意点を解説します。

この記事でわかること

  1. Power Appsアプリの発行・共有方法
  2. アプリのバージョン管理と、復元方法
  3. SharePointリストの共有方法と注意点

Youtube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

アプリ開発後のテスト・修正

前回までに家事管理アプリに一通りの機能を実装したので、いよいよリリースです!

リリース前には、アプリの動作を一通りテストしておきましょう。

テストするときのポイントは以下になります。

アプリテストのポイント

  • 設計時に決めた機能通り動作するか
  • 実際の使い方を想定して操作して動作するか

上記のポイントを意識して、一通りの機能をテストしていきます。

パワ実
パワ実
Power Appsの場合は、後からバグが見つかってもすぐに修正して、またリリースすることができます。

業務へのインパクトが大きくなければ、ある程度テストした後、一旦リリースしてもよいと思います。

アプリの発行・共有方法

アプリの公開

アプリのテストが終わったらアプリを保存して、公開します。

1.アプリ編集画面の右上>バージョンメモで保存します。

バージョンメモを書いておくと、アプリ発行後に前のバージョンに戻す際等に分かりやすくなります。

2.アプリを保存後、公開をクリックします。

これでアプリが公開できました。

ちなみにアプリのアイコン等は、三点リーダー>設定から変えることができます。

アプリへのアクセス権付与

アプリを公開した時点ではまだ、アクセス権が付与されていないため、他の人から見ることができません。

そのためアプリ公開後は、アプリユーザーへのアクセス権を付与します。

1.アプリ>三点リーダー>共有をクリックします。

2.名前、メールアドレス、セキュリティグループ等を追加して、共有をクリックします。

※例えば部署ごとにセキュリティグループを作成している場合は、部署グループ単位でアクセス権を付与することも可能です

  • 新しいユーザーに招待メールを送信するにチェックを入れると、ユーザーのメールにアプリのリンクが通知されます。
  • 共同所有者にチェックを入れた場合は、そのユーザーはアプリの編集もできるようになります。

アプリのバージョン管理

Power Appsアプリは、自動でバージョン管理がされており、アプリ改修等によりデグレードしてしまった場合等に、以前のバージョンに戻すことができます。

1.アプリ>三点リーダー>詳細を開くと、アプリの共有リンクや、アプリのバージョン管理を見ることができます。

※アプリを共有する際は、詳細で表示されるWebリンクを共有するか、TeamsのタブにPower Appsで対象のアプリを追加するのが良いです

2.バージョンを開くと、自動的に保存されたアプリバージョンの一覧が表示されます。

バグや障害が見つかった場合に、アプリを以前のバージョンに復元したりすることができます。

アプリを以前のバージョンに復元する際、バージョンメモを残しておくと便利です。

SharePointリストへのアクセス権付与

今回Power Appsのデータソースとして使ったSharePointリストへのアクセス権も付与します。

パワ実
パワ実
アプリを使うユーザーへは、アプリの共有とは別に、データベースの編集や表示をするために、データソースへのアクセス権付与が必要になります。

ミムチ
ミムチ
今回の場合は、SharePointリストということですな!

1.SharePointリストを作成した、SharePointサイトを開きます。

アクセス権は、SharePoint全体に付与することも、SharePointリストごとに付与することもできます。

パワ実
パワ実
SharePointサイト全体にアクセス権を付与すると、SharePointに格納したファイルやコンテンツが見られてしまう可能性もあります。

それが困るという場合は、SharePointリストごとにアクセス権を付与しましょう。

SharePointサイト全体を共有する場合

SharePointサイト内のコンテンツが見られても問題ない場合は、SharePointサイトへアクセス権を付与します。

1.ホームタブ>⚙アイコン(⚙)>サイトのアクセス許可をクリックします。

2.アクセス許可>サイトの共有のみを選択し、ユーザーアカウントや、セキュリティグループを追加します。

SharePointサイトを共有した場合、サイトのリンクがユーザーに漏れると、このサイト内のすべてのコンテンツ(ドキュメント等)も見られるようになります。

SharePointリストのみを共有する場合

アプリを使うためだけに、SharePointリストのアクセス権を付与するユーザーには、リストごとにアクセス権を付与します。

1.SharePointリストを開き、ギアアイコン(⚙)>リストの設定をクリックします。

2.「このリストに対する権限」をクリックします。

3.「権限の継承を中止」をクリックします。

4.「アクセス許可の付与」をクリックします。

5.「ユーザーの招待」から、ユーザーアカウントや、セキュリティグループを追加し、アクセス許可レベルを「編集」にして、共有します。

例えばPower Apps側で、自分の部署のみのデータしか閲覧できないようにする等、リスト内でのアクセス制御をしている場合は、「電子メール招待状を送信する」のチェックを外しましょう。

電子メールでSharePointリストのリンクが共有されると、リスト内のすべてのデータが見られてしまいます。

パワ実
パワ実
SharePointリストは、以下の「共有」からもユーザーにアクセス権付与できますが、この場合はアクセス権を付与したユーザーに、SharePointリストのリンクがメール通知されてしまいますので、注意しましょう。

データソースへのアクセス権付与の注意点

SharePointリストのリンクをユーザーに共有しないようにしても、SharePointサイトはデフォルトの設定では「検索」結果として表示されてしまうので、注意しましょう。

これを避けるため、SharePointサイトや、SharePointリストが「検索」結果に表示されないようにする設定をします。

1.SharePointサイトの「ギアアイコン(⚙)」>「サイト情報」をクリックします。

2.「すべてのサイト設定を表示」をクリックします。

3.「検索とオフラインでの使用制限」を選択します。

4.「このサイトを検索結果に表示する」を「いいえ」にして、保存します。

上記の設定をすれば、SharePointサイトや、コンテンツ(SharePointリスト)が検索結果には表示されなくなります。

ただし、SharePointのスタートページを開いた際には、「よくアクセスするサイト」や「最近アクセスしたサイト」として表示されてしまいますので、SharePointリストを使った厳密なアクセス制御は難しいです。

パワ実
パワ実
自分の組織のデータしか見せないようにする等、厳密なデータアクセス制御をしたい場合は、Dataverse等ちゃんとしたDBを使いましょう。

最後に

この記事では、アプリの公開・共有方法を解説しました。

SharePointリストをデータソースとする場合、アプリを使う全ユーザーに「編集」権限をつける必要があります。

ユーザーの所属等でアプリ上で見せるデータを制限している場合、SharePointリスト自体のリンクがばれたら、全データが見えてしまうため注意してください。

行レベルのセキュリティ等、厳密なデータアクセス制御をしたい場合は、Dataverseや、SQL Server等を使いましょう。

アプリのリリース後も使っていくうちに、バグが見つかったり、改善点が出てくることがありますが、その際はまたアプリを修正し、テスト後に発行しましょう。

パワ実
パワ実
家事管理アプリ開発シリーズは、今回で一旦終了となります!

このアプリ開発ができれば、他のアプリ開発にも応用できると思いますので、これからも一緒に頑張っていきましょう!

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Power Platformに関するご相談について パワ実のプロフィール IT部門にて、Power Platform等を活用した社内DX推進業務に従事(2021年~2023年9月)...
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DX推進担当(IT部門) 2021年からPower Platform(Power BI、Power Apps、Power Automate)を勉強中。 Power Platformを使っていく中で、知りえた情報を発信している。 Youtube、Twitterでの情報発信もしています!

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