ミムチ

申請アプリで、新規申請を登録した場合、登録したユーザーを自動通知メールの送信者にしたいですぞ…

パワ実

その場合、「実行専用ユーザー」の設定を使うとよいですよ!

この記事では、Power Automateの「実行専用ユーザー」について、メール送信アクションの送信元を、フローをトリガーしたユーザーにするケースを例にあげて解説します。

この記事でわかること
  1. Power Automateの「実行専用ユーザー」の仕組み
  2. 実行専用ユーザー/固定アカウントの違い
  3. 実行専用ユーザーの設定方法

YouTube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

実行専用ユーザーとは?

実行専用ユーザーの仕組み

実行専用ユーザーというのは、フローを実行した人のアカウントで処理が動く仕組みです。

例えば上図のように、Power Appsのボタンクリックをトリガーに、メール送信するPower Automateフローがあるとします。

実行専用ユーザーの設定をすると、「アプリのボタンを押した人=実行ユーザー」になります。

実行専用ユーザーの動作
  • Aさんがボタンを押す →メール送信者=Aさん
  • Bさんがボタンを押す →メール送信者=Bさん

フローの所有者が誰かは関係なく、誰がトリガーしたかによって、フローの実行者が変わる、というのが実行専用ユーザーの考え方です。

ミムチ

なるほどですぞ。Power Appsのボタンで、Power Automateをトリガーする場合、フローの所有者は関係なく、アプリでボタンを押した人が、フローの実行ユーザーになるのですな…!

実行専用ユーザーの設定方法

ただし注意点として、実行専用ユーザーが使えるのは、「インスタントクラウドフロー(手動トリガーのフロー)」だけ です。

インスタントクラウドフローは、Power AppsやTeamsから、手動で実行するフローや、フロー一覧から直接、実行ボタンで実行するフローです。

「実行専用ユーザー」の設定場所は、フロー概要画面で以下の手順で行います。

1.フローの一覧で、対象のフローを選択する。

2.「実行のみのユーザー」の「編集」をクリックする。

3.各コネクタごとに、「実行専用のユーザーにより提供されました」か、「この接続を使用する」のどちらかを選択し、保存する。


インスタントクラウドフローでは上記のように、「実行のみのユーザー」の設定で、「実行専用ユーザー」か、指定した「固定アカウント」を選べるようになっています。

この「事項専用ユーザー」の設定は、Outlookや、Teams、SharePoint等、各コネクタごとに設定できます。

誰のアカウントでフローが実行されるのか?

実際に、フローは誰のアカウントで動くのか?を説明します。

全てのフローは、「実行専用ユーザー」か「固定アカウント」の、どちらかでトリガーやアクションが実行されます。

実行専用ユーザーの場合は、フローをトリガーした人(Power Appsトリガーの場合、ボタンを押した人)の接続で実行されます。

一方、固定アカウントの場合は、あらかじめ指定した固定アカウントで実行されます。

パワ実

例えば、「全部 パワ実のアカウントからメールを送信したい」みたいなケースですね。

ミムチ

つまり、フローをトリガーした人のアカウントでアクションを実行したい場合は「実行専用ユーザー」、固定のアカウントで実行した場合は「固定アカウント」という使い分けですな!

Power Apps→フロー実行時のメール送信元を変える

では実際に「実行専用ユーザー」の設定で、どのようにフローが動くのか見てみます。

今回は、Power Appsのボタンからフローを実行したとき、実行専用ユーザーと、固定アカウントで、どのような動きになるのかを確認します。

システム構成

構成は以下のように、とてもシンプルです。

Power Appsの申請アプリで、申請登録ボタンをクリックすると、Power Automateのフローが実行され、Outlook を使って管理者にメールが送信されます。

<Power Apps>

<Power Automate>

このとき、Outlookのメール送信アクションで、以下の2パターンを比較してみます。

  1. 実行専用ユーザーを使う場合
  2. 固定アカウントを「パワ実」にする場合

なお、このフローの所有者は「パワ実」となっています。

実行専用ユーザーの場合

設定確認

まず最初に、Outlook コネクタを「実行専用ユーザー」に設定した場合から見ていきます。

フローの設定画面では、メール送信アクションの接続が「実行専用ユーザーによって提供されました」となっています。

この設定の場合、フローをトリガーした人の接続で、メールが送信されるという動きになります。

パターン①:実行専用ユーザー →パワ実が実行した場合

まず、パワ実が申請アプリを操作してみます。

パワ実がログインし、申請内容を入力して「登録」ボタンをクリックします。

今回パワ実がフローをトリガーしたため、メールの送信者は、「パワ実」になっています。

パワ実

これは、フローをトリガーしたのがパワ実で、実行専用ユーザーの設定により、パワ実のOutlook接続が使われたためです。

パターン②:実行専用ユーザー →ミムチ実が実行した場合

次に、ミムチが同じ申請アプリを操作してみます。

ミムチがログインし、同様に申請内容を入力して、「登録」ボタンをクリックします。

すると今度は、ミムチがフローをトリガーしたため、メールの送信者は、「ミムチ」になっています。

ミムチ

実行専用ユーザーを使うと、誰がアプリを操作したかによって、メールの送信者が自動的に変わるのですな!

固定アカウントの場合

次に、Outlook コネクタを「実行専用ユーザー」に設定した場合から見ていきます。

フローの設定画面では、メール送信アクションの接続が「パワミの接続を使用する」となっています。

この設定の場合、誰がフローをトリガーしても、パワ実の接続でメールが送信されるという動きになります。

パターン①:固定アカウント →パワ実が実行した場合

まずは、再度パワ実がアプリから「登録」ボタンをクリックします。

すると、メールの送信者は、「パワ実」になっています。

ここまでは、先ほどと同じように見えます。

パターン②:固定アカウント →ミムチが実行した場合

次に、ミムチが申請登録ボタンをクリックします。

すると今回は、ミムチが操作したにもかかわらず、メールの送信者は「パワ実」になっています。

これが、固定アカウントの場合の挙動です。

実行専用ユーザー/固定アカウントの挙動の違いを整理すると、以下のようになります。

アクションの接続による挙動のまとめ
  • 実行専用ユーザーの場合
    → アプリを操作した人が、そのままメール送信者になる
  • 固定アカウントの場合
    → 誰が操作しても、固定したアカウントでメールが送信される
パワ実

どちらが正解、というわけではなく、用途によって使い分けることが重要です。

インスタントクラウドフローで、この実行専用ユーザーの設定は、各コネクタごとに実行専用ユーザーか、固定アカウントかを設定できるので、業務ケースに応じて適切な設定を選択しましょう!

さいごに

この記事では、Power Automateの実行専用ユーザーの仕組みについて解説しました。

実行専用ユーザーは、フローをトリガーした人のアカウントでアクションを実行する仕組みです。

この仕組みは、インスタントフロー専用になります。

フローをトリガーしたユーザーの接続でアクションを実行したい場合は、「実行専用ユーザー」、固定のアカウントで動かしたい場合は「固定アカウント」というように、2つを使い分けるのがポイントです。

ミムチ

インスタントクラウドフローでは、デフォルトの設定ではすべて、「実行専用ユーザーとなっているので注意ですぞ!

ABOUT ME
パワ実(Microsoft MVP)
2021年からPower Platformの勉強中。 2023年にIT系・コンサルタントに転職し、仕事でPower Platformを活用したコンサルを行っています。 2025年~Microsoft MVP for Business Applications 受賞。Power Platformを使っていく中で、知りえた情報をブログ、Youtube、Xで発信しています。 2025年8月~現在は、フリーランスとして、Power Platform系ITコンサルタントとして活動中。 Power Platformに関するご相談は以下のページからお願いします! https://www.powerplatformknowledge.com/contact/