ミムチ

先日、Power BIサービスで「昇格しました」とラベルされたレポートを見つけたのですが、「昇格」って何ですかな?

パワ実

「昇格」は、組織内でPower BIコンテンツを拡散できる「承認」機能の一つです。

この記事では、Power BIのコンテンツを組織で広めるために使える「昇格」と「認定済み」の機能について解説します。

「昇格」や「認定済み」で、具体的にどのようなことができるのかを、利用時の注意点とあわせて紹介しているので、是非見てください!

この記事でわかること
  1. Power BIの「昇格」や「認定済み」機能とは何か?
  2. 「昇格」「認定済み」を利用するケースと注意点
  3. 「昇格」や「認定済み」の具体的な設定方法

YouTube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

Power BIの「昇格」と「認定済み」とは?

Power BIの「昇格(Promotion)」と「認定済み(Certification)」はどちらも、レポートやデータを組織内で拡散し、見つけやすくする仕組みです。

参考:Microsoft Learn, 承認を得て Power BI コンテンツを昇格および認定する

「昇格」と「認定済み」は以下のような違いがあります。

昇格と認定済みの2つは合わせて承認機能と呼ばれ、これらを設定すると以下のように、承認欄にラベルが表示されます。

承認(昇格・認定済み)できるコンテンツは、以下の4つです。

承認できるコンテンツ
  • セマンティックモデル
  • レポート
  • データフロー
  • アプリ

昇格と認定済みの違いは、昇格は「おすすめ」データという位置づけで、「このレポート便利だから、みんな使ってね」というイメージです。

一方認定済みは「公式」という位置づけで、「これは組織として、信頼できる公開データですよ」というイメージです。

ミムチ

「昇格」はワークスペース編集者であれば可能ですが、「認定済み」はテナントで設定されたユーザーにしかできないのですな…

「昇格」と「認定済み」の利用ケース

では実際にどんな場面で使うのかは、以下のイメージが分かりやすいと思います。

「昇格」と「認定済み」の利用ケース

昇格 →主に部署内・チーム内でよく使うデータ

  • 営業部の売上ダッシュボード
  • プロジェクトチームの進捗レポート

→チーム内で「おすすめ」のレポートを目立たせる

認定済み →組織として公式に提供するデータ

  • 組織のKPIレポート
  • 年次計画のモニタリングレポート

→全社で使う「公式」レポートを拡散する

昇格は「便利だから共有したい」コンテンツに使い、ワークスペース編集権限を持っている人が、気軽に付けられるのが特徴です。

一方、認定済みはもっと重く、組織全体で、信頼できる基準になるデータに使います。

実務で利用する際の注意点

承認機能は非常に便利ですが、実務で利用する際の注意点もあります。

  1. 「認定済み」の基準を組織で決めておく
  2. 「認定済み」のデータを乱発しない
  3. 「認定済み」のデータを定期的に見直す

上記の3つが非常に重要になります。

「認定済み」とする明確な基準を決めずに、いろいろなデータを「認定済み」にしてしまうと、組織内で共有するデータが増えすぎ、結局どのデータが信頼できるのか分からなくなってしまう恐れがあります。

パワ実

特に「認定済み」は、組織の公式データの位置づけのため、慎重に扱う必要があります。

「昇格」と「認定済み」の設定方法

設定方法は、レポートやセマンティックモデルによって異なりますが、基本的に「設定」から、承認の欄で設定することができます。

具体的な設定方法を解説していきます。

テナント設定で「認定済み」機能を有効化する

「認定済み」の機能は、デフォルトでは「オフ」になっているため、これを使いたい場合、管理ポータルから設定変更が必要です。

1.管理ポータルの画面(https://app.powerbi.com/admin-portal/tenantSettings)を開き、「テナント設定」から、「エクスポートと共有の設定」で、「認定資格」の項目を開きます。

2.認定済みの機能を使う場合、この「認定資格」を有効化し、適用先を設定します。

適用先で、特定のセキュリティグループ等を設定することで、設定された Power BI管理者 が、コンテンツを『認定済み』として承認できるようになります。

3.設定を変更したら、[適用]ボタンをクリックして保存します。

パワ実

ここまでが、管理者側で最初にやっておく準備になります。

コンテンツの「昇格」「認定済み」を設定

次に、実際のレポートやセマンティックモデル側での設定を見ていきます。

1.レポートでの設定方法は、承認したいレポートの「…(三点リーダー)」から、「設定」をクリックします。

2.「承認」というセクションから、「昇格」と「認定済み」の設定を行います。

3.セマンティックモデルの設定もレポートと同様、「…(三点リーダー)」から、「設定」をクリックします。

4.「承認と検出」というセクションで同様に、「昇格」と「認定済み」の設定を行います。

このとき、「検出可能にする」にチェックを入れると、このセマンティックモデルにアクセス権がないユーザーもこのデータを見つけ、アクセス権を要求することができるようになります。

ミムチ

アクセス権のないユーザーには見せたくない場合、ここをオフにしておく必要があるのですな。

このようにして、昇格、認定済みの設定、検出可能の設定まで含めて、コンテンツ側の準備が整いました。

OneLakeカタログで承認されたコンテンツを確認

OneLakeカタログから、承認されたコンテンツを確認する流れを紹介します。

OneLakeカタログは、Power BI / Microsoft Fabric内にあるデータ資産(セマンティックモデル、レポート、データフローなど)を横断的に検索・発見できる中央カタログです。
組織内の「信頼できるデータ」を見つけやすくするためのポータルのような役割を担っています。

1.「OneLakeカタログ」を開き、「承認済み項目」をみると、「昇格」や「認定済み」を設定したコンテンツが、一覧の中でも分かりやすく表示されるようになります。

ここでは、レポートやセマンティックモデル等、コンテンツの種類ごとに「昇格」や「認定済み」のコンテンツを確認することができます。

このように、Power BIでレポートやセマンティックモデルで、昇格・認定済みの設定をすることができました。

パワ実

この承認機能を使うことで、組織内で重要なコンテンツ等を拡散することができるので、ぜひ活用してみてください!

さいごに

この記事では、Power BIの「昇格」「認定済み」機能について紹介しました。

「昇格」や「認定済み」を設定することで、重要なレポートやセマンティックモデルを目立たせ、組織内で広めることができます。

「認定済み」は、組織で公式データとして活用できるデータの位置づけとなり、テナントの設定で、Power BI管理者としたユーザーのみが設定可能です。

パワ実

特に「認定済み」は、組織での運用ルールをきちんと決めてから使いましょう!

ABOUT ME
パワ実(Microsoft MVP)
2021年からPower Platformの勉強中。 2023年にIT系・コンサルタントに転職し、仕事でPower Platformを活用したコンサルを行っています。 2025年~Microsoft MVP for Business Applications 受賞。Power Platformを使っていく中で、知りえた情報をブログ、Youtube、Xで発信しています。 2025年8月~現在は、フリーランスとして、Power Platform系ITコンサルタントとして活動中。 Power Platformに関するご相談は以下のページからお願いします! https://www.powerplatformknowledge.com/contact/