ミムチ

Power Automateの「備品購入申請システム開発」シリーズの第2回目ですぞ!

パワ実

第2回目の今回は、Power Automate開発に必要な基礎知識を解説します。

第1回目では、このシリーズで「どんな業務を自動化するのか」についてお話しました。

【Power Automate入門】備品購入申請システム#1 ~Power Automateで業務をどう改善できる?~このシリーズでは、Power Apps+Power Automateで連携した、「申請・承認」機能を持つシステムをゼロから作っていきます。 第1回目の今回は、このシリーズで何を作るのか、どんな業務を自動化するのかについてお話します。...

第2回目の今回は、Power Automateを開発するために必要となる、フローの基本的な仕組み、変数とデータ型、関数等について学んでいきましょう!

この記事でわかること
  1. Power Automateクラウドフローの基本的な仕組み
  2. 変数と動的なコンテンツ、データ型の概念
  3. プログラミングの基本処理3つ(順次・分岐・反復)とは?

Power Automateについて詳しく学びたい方は、ぜひパワ実のPower Automate入門書もご参考ください!

Power Automate入門書を出版しました! パワ実 ついに、私のPower Automate入門書も出版されました! ミムチ 「ゼロから学ぶ」シリーズの第2弾ですぞ! ...

YouTube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

Power Automateの基本的な仕組み

最初に、Power Automateの基本的な仕組みを説明します。

フローとは?

Power Automateの「フロー」とは、「何かをトリガーに、決まった手順を自動で実行する仕組み」のことです。

例えば、料理の手順を例にしたフローが、右図のようなものになります。

料理の手順のフロー(例)
  1. トリガー:お腹がすいたら
  2. アクション1:卵を割る
  3. アクション2:フライパンで焼く
  4. アクション3:食べる

Power Automateフローも全く同じように、何かのトリガーでフローを開始し、アクション1、アクション2…と、上から順番に実行していく仕組みになります。

トリガーとアクション

トリガーやアクションには、たとえば以下のようなものがあります。

一番上にトリガーを設定し、その下に、実際に行いたい操作(アクション)を並べていきます。

例えば、Power Automateの画面で、メールが届いたときに、Teamsにメッセージ投稿するフローは、以下のような手順で作成します。

ミムチ

最初にトリガーを設定して、その下に「+」ボタンで、アクションを追加していけば、フローが作れますぞ!

コネクタ

Power Automateは、「コネクタ」という仕組みを使って、さまざまな外部サービスと連携することができます。

TeamsやOutlook、SharePoint、Excelなど、仕事で普段使っているサービスとつなぐための「接続窓口」というイメージです。

コネクタには無料で使える『標準コネクタ』と、追加のライセンスが必要な『プレミアムコネクタ』の2種類があります。

Power Automate画面では、+ボタンからアクションを追加するときに画面に出てくる一覧が「コネクタ」です。

どのようなサービスのコネクタが使えるかの一覧は、「詳細」タブ>「すべて見る」から、「コネクタ」を選択すると確認できます。

パワ実

このシリーズでは、SharePoint、Teams、Outlook、そしてPower Appsのコネクタ等を使っていきます。

入力と出力

「入力」と「出力」は、フローを理解するうえで、とても重要な考え方です。

 「入力」は、トリガーやアクションに渡すもので、「出力」は、実行した結果として返ってくるものです。

例えば「SharePointリストの情報を取得する」アクションの場合、入力と出力は以下のようになります。

パワ実

アクションごとに、「何を渡して、何が返ってくるのか」を意識すると、フローの実装やデバッグがスムーズにできるようになります。

Power Automateの画面で、入力と出力を確認するには、以下のような方法があります。

例えば以下のような、Excelの表データを取得するアクションがあるフローで、Excelのアクションを開くと、アクションに入力する項目(パラメータ)が並んでいます。

この「パラメーター」での設定している値が「入力」です。

実際に、フローを実行してみると、各アクションの「入力」や「出力」が確認できます。

「未加工の出力を表示する」をクリックすると、出力の中身を、JSONで確認できます。

このアクションの「出力」は、アクションを実行した結果、取得できた表データの値です。

ミムチ

このアクションで取得されたデータは、これ以降のアクションでも、「動的なコンテンツ」として使うことができますぞ!

変数とデータ型とは?

次に、「変数」と「データ型」について解説します。

変数

まず「変数」とは、「値を一時的に入れておく箱」のようなものです。

箱に名前をつけて値を入れておき、後から取り出して使うことができます。

左の画面のように「変数を初期化する」というアクションで箱を用意し、変数の名前(動物)と値(ねこ)を設定します。

そして、別のアクションでその変数(動物)を呼び出して使う、という流れです。

動的なコンテンツ

「動的なコンテンツ」とは、「トリガーやアクションの出力を、後のステップで直接参照できる仕組み」です。

あるアクションの出力結果を、次のアクションの入力として使いたい、という場面はとても多くあります。

そういう場合に、この動的なコンテンツを使うことができます。

実体としては、Power Automateのシステムが、トリガーやアクションの出力を自動的に変数として保存し、後から動的なコンテンツとして利用できるようにしてくれている、というわけです。

データ型

変数の話に関連して、「データ型」についても、理解しておく必要があります。

データ型とは、「その値が、テキストなのか、数値なのか、どんな種類のものか」を定義するものです。

「変数を初期化する」アクションの「タイプ」で、設定できます。

Power Automateで使えるデータ型には、文字列、整数、浮動小数点、ブール値、オブジェクト、配列があります。

ここで大事なのは、「型が合っていないと、適切に計算や比較ができない」ということです。

ミムチ

たとえば数値のつもりが文字列になっていると、四則演算等の計算処理はできずにエラーになりますな…

適切なデータ型を設定することで、データの整合性を保つことができます。

関数とは?

「関数」とは、Excelの関数と同じように、「決められた書き方に従って、値を加工したり変換したりするもの」です。

下の表に、よく使う関数を3つ挙げました。

パワ実

今回は『こういうものがある』という紹介にとどめますが、実装の回で、具体的な使い方も詳しく見ていきます!

プログラミングの基本処理3つ

最後に「プログラミングの基本処理3つ」を理解しておきましょう。

Power Automateはローコードですが、基本的にはプログラミングの考え方で実装をしていきます。

そして、どんなプログラムも、『順次』『分岐』『反復』という3つの処理の組み合わせでできています。

プログラミングの基本処理3つ
  • 順次:処理を上から順番に実行すること
  • 分岐:条件によって処理を分けること
    →if関数や、申請金額による承認ルートの分岐など
  • 反復:同じ処理を繰り返すこと
    →それぞれに適用する(For Each)や、Do Until

Power Automateの実装を考える際は、この3つを理解しておくことが大事です。

ミムチ

条件分岐や、反復については、、今後の実装の回でも詳しく説明していきますぞ!

さいごに

この記事は、Power Automate入門の「申請・承認フロー開発シリーズ」の2回目で、フローを作るために必要な基礎知識を学びました。

「基本的な仕組み」、「変数とデータ型」、「関数」、「プログラミングの基本処理3つ」は、どれもこの先のすべての回で土台になる、重要な考え方です。

今すぐ完璧に覚える必要はありませんが、「そういえばこんな話があったな」と思い出せるようにしておきましょう。

パワ実

次回はいよいよ、今回作る「備品購入申請システムの「要件定義と「全体設計に入っていきます!

ABOUT ME
パワ実(Microsoft MVP)
2021年からPower Platformの勉強中。 2023年にIT系・コンサルタントに転職し、仕事でPower Platformを活用したコンサルを行っています。 2025年~Microsoft MVP for Business Applications 受賞。Power Platformを使っていく中で、知りえた情報をブログ、Youtube、Xで発信しています。 2025年8月~現在は、フリーランスとして、Power Platform系ITコンサルタントとして活動中。 Power Platformに関するご相談は以下のページからお願いします! https://www.powerplatformknowledge.com/contact/