Microsoft Build 2025でも、Power Platformに関する色々なアップデートがありましたな!
今回は、Microsoft Build 2025で発表されたPower Platform関連のピックアップ情報を紹介します!
この記事では、2025年5月に開催されたMicrosoftの開発者向け大型イベント「Microsoft Build」で発表されたPower Platform、Copilot関連の最新情報をまとめてご紹介します!
Microsoft Build2025で発表された、主なPower Platform、Copilot関連の最新情報は以下です。
- 【Power Apps】プランデザイナー
- 【Power Apps】エージェントフィード
- 【Power Apps】ジェネレーティブページ
- 【Copilot Studio】Computer use
- 【Copilot Studio】マルチエージェントオーケストレーション
- 【Copilot Studio】MCP(モデルコンテキストプロトコル)
- 【Power BI】データとのチャット
- 【Microsoft Fabric】デジタルツインビルダー
- 【Microsoft Fabric】Translyticalタスクフロー
詳細は、Microsoft Build 2025 BOOK OF NEWSをご確認ください。
Power Apps
Power Appsのアップデート情報として、以下3つを紹介します。
- プランデザイナー(一般提供開始)
- エージェントフィード(プレビュー)
- ジェネレーティブページ
プランデザイナー(一般提供開始)

「プランデザイナー」は、作りたいソリューションの説明を入力するだけで、ビジネスの課題、ユーザーとロール、業務のプロセス、ソリューションを提案してくれます。
- 要件整理:どんな業務を支援するシステムかを分かりやすくまとめる
- プロセスマップ:操作の流れ(例:申請→承認→通知)を図で見える化する
- データモデリング:Dataverseや既存データを使ったテーブルの作成、データモデリングを自動化
- ソリューション提案:Power Platformを使った統合的なソリューションを提案・自動作成する
ソリューションには、Power Apps、Power Automate、Power BI、Power Pages、Copilot Studioが含まれます。
エージェントフィード(プレビュー)

「エージェントフィード」は、Power Apps内で、エージェントが何を行っているかのアクティビティをリアルタイムで確認・操作できる機能です。
- アクティビティの一覧表示:AIエージェントがどんな作業をしているか一覧で表示される
- 次の行動の提案:ユーザーへリアルタイムでタスクのブロックや再割り当て等の提案をしてくれる
- 作業の自動化:簡単な操作でAIに作業を依頼し、ワークフローを実行できる
現在は、アクティビティの一覧表示以外は、早期アクセスプログラムとなっています。
ジェネレーティブページ

「ジェネレーティブページ」は、作りたいアプリの説明を入力するだけで、Reactのコードでアプリを自動作成する機能です。
Power Appsのコントロールは一切使わず、Reactで実装されるため、高度なデザインと機能を実装することができます。
Power Appsでは難しいドラッグ&ドロップや、ダークモード、簡単なシューティングゲーム等も実装することができますな!
修正をしたい場合も、自然言語で説明するだけでできますぞ。
現在は、早期アクセスプログラムとなっています。
Copilot Studio・AI関連
Power Appsのアップデート情報として、以下3つを紹介します。
- Computer use in Copilot Studio
- マルチエージェントオーケストレーション(プレビュー)
- MCP(モデルコンテキストプロトコル)
Computer use in Copilot Studio

「Computer use」では、エージェントがRPAのように、デスクトップアプリやWebサイト等も操作できるようになります。
これまでのRPAとは異なり、自然言語で説明を入力するだけで、エージェントを実行することができ、ページのUI変更等によるメンテナンスコストも削減できます。
マルチエージェントオーケストレーション(プレビュー)

「マルチエージェントオーケストレーション」は、あるエージェントから、別のエージェントが呼び出せる仕組みです。
例えば、Copilot StudioのエージェントがCRMシステムから取得した売上データを、M委crosoft 365エージェントに渡してドキュメントを作成し、さらに別のエージェントがスケジュール設定をする等が可能になります。
MCP(モデルコンテキストプロトコル)

「モデルコンテキストプロトコル(MCP)」は、外部データツールやナレッジをCopilot Studioに簡単・安全につなぐための共通ルールです。
- 外部データとの接続:自社のAPIや他のサービスとAIエージェントを簡単に接続できる
- ツールの一覧・管理:どのツールが使えるかひと目で確認、設定もスムーズにできる
- リアルタイム更新:情報や機能が自動で最新に保たれ、保守が楽になる
MCPサーバーに接続することで、エージェントは最新のアクションと情報を瞬時に取得でき、システムの進化に合わせて自動的に更新されます。
Power BI/Microsoft Fabric
Power BI、Microsoft Fabricのアップデート情報として、以下3つを紹介します。
- データとのチャット
- デジタルツインビルダー(プレビュー)
- Translyticalタスクフロー(プレビュー)
データとのチャット

「データとのチャット」は、Copilotで質問するだけで、複数のレポートや、セマンティックモデルにまたがるデータを調べて答えてくれるAIアシスタント機能です。
Fabricの左ペインから、関連レポートの検索、データ分析、あらゆるデータへの質問回答等に役立ちます。
質問に応じて、必要なPower BIレポートやデータを自動で探して回答してくれるため、自分でレポートやデータを探したり、操作する手間なく即座にインサイトが得られます。
デジタルツインビルダー(プレビュー)

デジタルツインは、現実の世界やモノ(例えば、機械、工場、列車ルート、エネルギー設備等)の動きを、デジタル上でそっくりに再現する技術です。
FabricのReal-Time Intelligenceの「デジタルツインビルダー」を使うと、ローコードでデジタルツインを実現できます。
- モデリング:機械・建物・プロセス等をデジタルで再現
- データの接続:IoTセンサーや既存システムとつなぎ、リアルな動きを反映
- リレーションシップ:モノ同士の関係(例:列車と線路)をデジタル上で理解
- 拡張機能:高度な分析、資格か、AI/MLの使用例を可能にする
Translyticalタスクフロー(プレビュー)

Translyticalタスクフローは、Power Biレポート内から直接「操作」や「自動処理」ができる機能です。
Power BIレポートを見ながら、その場でデータの更新・通知・AI活用ができるようになります。
- データの更新:見たいデータをテキストで入力するだけで、ビジュアルに表示するデータを変更できる
- データ注釈:ビジュアルに注釈をつけて共有できる
- 通知:状況に応じて自動的にメールを送信できる
- 承認ワークフロー:上司の承認が必要な処理を、レポート内で申請・承認できる
- リアルタイムデータ拡張:外部データ(例:最新の顧客情報)をAPIで取得・表示できる
- AI連携:Azure OpenAI等を使って、AIに提案や文章生成させることができる
最後に
この記事では、Microsoft Build 2025で発表された、Power Platform関連の9つのニュースを紹介しました。
- 【Power Apps】プランデザイナー
- 【Power Apps】エージェントフィード
- 【Power Apps】ジェネレーティブページ
- 【Copilot Studio】Computer use
- 【Copilot Studio】マルチエージェントオーケストレーション
- 【Copilot Studio】MCP(モデルコンテキストプロトコル)
- 【Power BI】データとのチャット
- 【Microsoft Fabric】デジタルツインビルダー
- 【Microsoft Fabric】Translyticalタスクフロー
まだ利用できない機能も多いですが、使えるようになった際はこのブログでも紹介していく予定です。
やはり最近はAI関連のアップデートが多いですな。
正直まだ使えない機能も多く、どのようなものかピンときませんぞ…
このブログでも、私の使える範囲で新機能を紹介していきたいと思います!