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【PowerApps入門】キャンバスアプリの作成方法#5 ~アプリ開発②~関数とは何か?データベースへの登録・読込方法

ミムチ
ミムチ
今日はデータベース操作の実装ですな。

早く本格的な実装を進めたいですぞ!

パワ実
パワ実
今日はデータベース操作の登録、読込、更新、削除(CRUD)機能の内、登録と読込機能を実装していくよ!

基本的なデータベース操作(登録、読込、更新、削除)とは何か?を復習したい場合は、以下の記事を参考にしてください。

PowerAppsのサンプルアプリで解説!基本の画面構成と、CRUD機能の実装方法 YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ! https://youtu.be/rrw3vR56cFU ...

この記事でわかること

  1. SharePointリストへのデータ登録と、登録データをアプリに表示する方法
  2. 関数とは何か?
  3. SubmitForm関数と、Patch関数でのデータ登録実装の違い

YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ!

関数とは何か?

今回の記事では、CRUDの内、CとR(データベースの登録と読込)について解説します。

  • データベースへの登録:SubmitForm関数、Patch関数等を使う
  • データベースの読込:Power Appsで用意されているギャラリーコントロール等を使う

ミムチ
ミムチ
そういえば前回はNavigate関数というものを使いましたな。

今更ですが、そもそも関数とは何ですかな?

パワ実
パワ実
じゃあ、まずは関数とは何かを説明するね。 

関数とは、与えられた値(引数)を元に何らかの処理を行い、結果を返すものです。

簡単にいうと関数は、何か値を入れたら、何か値を返してくれるものです。

例えばExcelのSUM()関数は使っている人も多いと思いますが、SUM()内に入れた値の合計を出してくれます。

SUM()関数に、1,2,3という値を入れたら、1,2,3を合計した6という値を返してくれます。

この時SUM()関数に入れた1,2,3の値を「引数」、返ってきた6の値を「返り値」と言います。

引数を入れたら、返り値が帰ってくるのが、一般的に関数と呼ばれます。

ミムチ
ミムチ
ん?ちょっと待ってくだされ。

前回使ったNavigate関数は、何か値が返ってきましたかな?

単に画面遷移をしただけのような気がしますぞ!

パワ実
パワ実
そうだね。

Navigate関数は、例えば引数にScreen2の値を入れたら、Screen2に画面遷移するよね。

このScreen2に画面遷移をするというのは、状態が変化するもので、返り値ではないよ。

ではNavigate関数は何か返ってきているのかというと、処理の結果として、TrueまたはFalseが返ってきます。

処理が成功したらTrue、失敗したらFalseが返り値になります。

しかしNavigate関数は、この返り値自体はおまけで、画面遷移の方がメインの関数になります。

このように画面遷移等の処理自体がメインであったり、返り値がないものも、広義の関数として扱われます。

キャンバスアプリでは以前解説しように、画面とコントロールのプロパティで、何のデータを表示するか、アプリをどう動かすか等を「関数式」を使って設定します。

キャンバスアプリ実装の基本について復習したい方は、以下の記事を参考にしてください。

【PowerApps入門】キャンバスアプリの作成方法#4 ~アプリ開発①~キャンバスアプリ実装の基本 YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ! https://youtu.be/S_FVNEDGFG0 ...

データベースへの登録方法(Create)

それではいよいよPower Apps編集画面で、データベースの登録(Create)を実装していきます。

今回は、店/カテゴリー、材料の登録・表示を実装します。

1.まずShop画面を開き、買い物をする店の登録フォームを作ります。

2.「挿入」から「編集フォーム」を選択します。

  • 簡単に入力フォームを作るには、フォームコントロールを使います
  • フォームコントロールを使わず、自分で自由に入力フォームを作ることもできます

フォームコントロールを配置したら、登録するデータベースに接続する必要があります。

3.「データに接続してください」をクリックすると、ツリービューがデータの追加に切り替わります。

データの追加をクリックして、SharePointコネクタを選択します

4.対象のSharePointリストがあるサイトの「ホーム」タブをクリックしたときのURLを入力し、「接続」をクリックします。

5.必要なリストにチェックを入れ、「接続」をクリックすると、データベースへの接続ができます。

6.フォームを選択し、プロパティのドロップダウンから、SharePointリスト「店名管理」を選択すると、自動的に入力フォームが作成されます。

7.Title列、添付ファイル列等、余分な列も表示されているので、削除します。

プロパティの「フィールドの編集」から、Title、添付ファイルの三点リーダー(…)から、「削除」を選択します。

8.店IDは自動採番したいので、デフォルト値を設定します。

店IDのDataCardValueをツリービューから選択して編集します。

編集するには、右の「詳細設定」から「プロパティを変更するためにロックを解除する。」をクリックします。

9.プロパティの「Default」をドロップダウンで選択し、以下の関数式を入力します。

Max(店名管理, 店ID) + 1

すると、自動的に店ID列の入力フォームにデフォルト値で、重複のない連番の数値が入ります。

Max関数の使い方

  • Max関数は、指定したテーブルの列の最大値を返します。
  • 構文:Max(テーブル名, 列名)

上記のように、Max関数で店ID列の最大値を取得し、+1をすることで、1,2,3…と連番で自動採番することができます。

ミムチ
ミムチ
関数式に、何か青い二重線が表示されてますぞ。

パワ実
パワ実
クリックしてカーソルを当ててみると分かるけど、Max関数は委任できない関数という警告だよ。

2,000件以上登録する場合は、使えないから注意してね!

委任問題について知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【PowerApps入門】キャンバスアプリの作成方法#2~アプリ設計(後半)~ データ型とデータベース設計 この記事では、Power Appsのアプリ設計について、以下の解説をしていきます。 Power Appsのアプリ設計の前半...

余談ですが、例えばログインユーザーの名前やメールアドレスの情報を取得したい場合、User()関数を使うことができます。

  • User().FullName ⇒ ログインユーザーのフルネームを取得
  • User().Email ⇒ ログインユーザーのメールアドレスを取得

10.店IDは自動採番で、ユーザーが自分で入力するものではないため、フォーム自体をユーザーには表示しないようにします。

店ID_DataCard1を選択し、「Visible」プロパティを「false」にすると、入力フォームが見えなくなります。

  • 「Visible」プロパティを「false」に設定した場合、そのコントロールがユーザーから見えなくなります。
  • 見えなくても、コントロール自体はそこに存在している状態です。

11.次に「挿入」から「ボタン」を選択し、登録ボタンを作成します。

12.「Text」プロパティでボタンに表示するテキストを変更できます。

ツリービューで「Button_SubmitShop」や「Form_Shop」等、コントロール名も分かりやすく変えておきます。

13.右上の▷(プレビュー)から、動作確認しましょう。

14.作成したフォームが「表示するアイテムがありません」と表示されてしまいます。

15.編集画面に戻ってフォームを選択し、「プロパティ」の「規定モード」を「編集」→「新規」に変更します。

16.再度プレビューで動作確認すると、今度はちゃんとフォームが表示されました。

ミムチ
ミムチ
…よく分かりませんぞ。今のは何をしたのですかな?

パワ実
パワ実
フォームコントロールの、FormModeというものについて解説するね!

フォームコントロールのFormModeとは?

FormModeのNewとEditは、新規フォームと、編集フォームの違いです。

例えば図のように、一覧画面と登録・編集画面が分かれているとします。

一覧画面でCreateボタンをクリックすると、登録・編集画面で新規フォームを表示したいです。

この時、NewForm()関数を使います。

NewForm関数の使い方

  • NewForm関数は、フォームコントロールのモードが FormMode.New に変更され、新規にデータを登録できるようになります。
  • 構文:NewForm(フォーム名)

一覧画面で個別のデータを選択した時、登録・編集画面で編集フォームを表示したいです。

この時、EditForm()関数を使います。

EditForm関数の使い方

  • EditForm関数は、フォームコントロールのモードが FormMode.Edit に変更され、登録されたデータを更新できるようになります。
  • 構文:EditForm(フォーム名)

今回の画面では、一覧画面と、登録・編集画面が一緒になっているので分かりづらいですが、15.の操作でフォームコントロールの「DefaultMode」プロパティが「FormMode.New」に設定されました。

17.一旦右上の保存アイコンから保存しておきます。

▽から、「バージョンメモ」で保存するを選択すれば、どういった実装・修正をしたか、メモ付きで保存できます。

Power Appsでのアプリ開発のときは、小まめに保存しておきましょう。

パワ実
パワ実
フォームと、登録ボタンができたら、いよいよデータ登録を実装するよ!

データ登録時によく使う「SubmitForm」関数と「Patch」関数の違いを簡単に説明します。

SubmitForm関数と、Patch関数は両方とも、データベースの登録・更新をする関数ですが、以下のような違いがあります。

ミムチ
ミムチ
簡単にいうと、Patch関数の方がより柔軟にデータベース登録や更新ができるということですかな?

パワ実
パワ実
その通り!

開発初心者は、まずはフォームコントロールと、SubmitForm関数でデータ登録・更新を実装するのが楽だよ。

SubmitForm関数でデータ登録する

1.登録ボタンを選択して、「OnSelect」プロパティに以下の関数式を入力します。

SubmitForm(店登録のフォーム名)

SubmitForm関数の使い方

  • SubmitForm関数は、フォームコントロール内の値をチェックし、データソースに送信する関数です。
    ※登録先のデータベースは、フォームコントロールで指定したデータソースです
  • 構文:SubmitForm(フォーム名)

2.プレビュー画面を開き、動作確認してみます。

試しに店名フォームに何も入力せず「登録ボタン」をクリックすると、エラーが出ます。

ミムチ
ミムチ
…ん?エラー表示なんてミムチは実装していませんぞ!

勝手にエラーを出してくれるのですかな?

パワ実
パワ実
実はSubmitForm関数は、データベースに登録・更新するとき、フォーム内の値をチェックしてくれるんだよ。

具体的には、必須項目のデータが入っているか、データ型が適切であるか等をチェックします。

今回のようにデータが適切でなければ、データベースへの登録が失敗し、エラーが表示されます。

3.プレビュー画面で店名を入力し、登録ボタンをクリックすると、また「表示するアイテムがありません」と表示されました。

データベースへの登録が成功した場合、FormModeがNewならEditに更新されます。

SubmitForm関数を実行後の動作

  • 処理成功 ⇒ OnSuccessプロパティが実行され、FormMode.New→FormMode.Editに変更される
  • 処理失敗 ⇒ OnFailureプロパティが実行される

先ほどのFormModeの説明を思い出してください。

4.今回はSubmitFormでデータ登録後も、続けて新規に店名登録する場合があるため、フォームコントロールの「OnSuccess」プロパティに以下の式を入力します。

NewForm(店登録のフォーム名)

同様に、この画面を表示時にもフォームのFormModeをNewにしたいです。

5.画面の外をどこかクリックして「OnVisible」プロパティを選択し、同じようにNewForm関数式を書きます。

OnVisibleプロパティは、その画面(Screen)を開いたときに実行されます。

6.再度プレビューを起動し、動作確認してみます。

一旦別の画面に遷移した後、Shop/Category画面に戻ると、続けて店名を入力できるようになっているはずです。

7.SharePointリストを見ると、店名管理のリストにちゃんとデータが登録されています。

ミムチ
ミムチ
確かにSubmitForm関数を使うと比較的実装が簡単ですが、ミムチはもっと自由に入力フォームを作りたいですぞ!

パワ実
パワ実
そのためには次に紹介する「Patch」関数を使う必要があるよ!

Patch関数でデータ登録する

次に材料を登録するための入力フォームを、自由に作ってみます。

1.「挿入」から「テキスト入力」を選択し、材料名の入力フォーム、登録ボタンを作ります。

2.コントロール名を分かりやすく変更し、Default値は空、ヒントのテキスト等を入れると分かりやすくなります。

Patch関数の使い方

  • Patch関数は、SubmitForm関数よりも、複雑な状況でレコード更新ができます。
  • 構文:Patch(データソース, 作成するレコード, レコード1 [, レコード2, …])

新規にレコードを作成する場合、Defaults関数を一緒に使います。

例えばShopListにShop名がAEON、ユーザー名がパワ実という1レコードを追加したい場合は、以下のような関数式を書きます。

ミムチ
ミムチ
ムム…何だか急に難しくなってきましたぞ。

正直ミムチはよく分かりませんぞ…

パワ実
パワ実
ここはあまり難しく考えず、こんな風にPatch関数を使うんだなと覚えておけば良いと思うよ!

3.登録ボタンを選択し「OnSelect」プロパティに以下の関数式を記載します。

Patch(データソース,
 Defaults(データソース),
  {材料ID: Max(データソース, 材料ID) + 1,
   材料名: TextInput_Ingredient.Text}
)

4.プレビューを起動し、いくつか材料を登録してみましょう。

5.SharePointリストの材料管理をみると、ちゃんとデータが登録されています。

ミムチ
ミムチ
フォームコントロールでは、IDはフォームのDefaultに記載して、非表示にしましたが、Patch関数で登録する場合は、Patch関数式内で登録データを指定する必要があるのですな。

パワ実
パワ実
そうそう。Textinput_Ingredient.Textというのは、テキスト入力フォームに入力されている文字列を取得しているんだよ。

登録したデータの表示方法(Read)

次に、SharePointリストに登録したデータを、Power Appsの画面上に表示します。

1.Shop/Category画面を開き、「挿入」から「空の垂直ギャラリー」を選択します。

  • ギャラリーはデータソースのデータを表示するコントロールです。
  • データを縦に並べたい場合は垂直ギャラリー、横に並べたい場合は水平ギャラリーを使いましょう。

2.「データに接続する」をクリックし「店名管理」を選択します。

3.「挿入ペインで項目を追加する」をクリックし、「テキストラベル」を選択します。

4.テキストラベルの「Text」プロパティに、「ThisItem.列名」と入力すれば、指定した列のデータが表示されます。

5.1行目の枠をドラッグアンドドロップで動かせば、データ同士の間隔を調整できます。

このような感じで、登録したデータを表示することができました。

ミムチ
ミムチ
データ表示は簡単でしたな!

ギャラリーコントロールというのは、中々便利ですな。

パワ実
パワ実
今回説明した操作で、店、カテゴリー、材料の登録と、表示を実装してみてね!

最後に

この記事では、Power Appsでデータベースの登録・読込する方法を解説しました。

柔軟性のある入力フォームにしたい場合は、Patch関数を使ってデータベースの登録・更新をします。

Patch関数を使うと、複数のレコードをまとめて登録することもできるので、非常に便利です。

パワ実
パワ実
Patch関数で、複数のレコードをまとめて登録する方法は、また今度解説するね。

ミムチ
ミムチ
次回は、CRUDの残り2つ、データベースの更新と、削除について実装していくのですな。

ミムチは楽しみですぞ!

【PowerApps入門】キャンバスアプリの作成方法#6 ~アプリ開発③~データベースの更新・削除方法この記事では、データベース操作の登録、読込、更新、削除(CRUD)機能の内、更新と削除機能の実装と、特定の条件によって表示を変えたり、表示データを絞る方法を解説します。 具体的にSubmitForm、Patch、Update、UpdateIf、Remove関数を使った実装をしていきます。...
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