PowerBI

Power BIでできることは?データに基づく意思決定に役立つ!

ミムチ

最近、会社へのPower BI導入を検討してるのですが、Power BIでできることや、必要なライセンス等が知りたいですぞ。

パワ実

この記事では、Power BIの利用を検討している人に、Power BIでできることや、使い方の流れ、必要なPCスペック、ライセンスを解説します!

この記事では、Power BIの利用を検討している人向けに、Power BIでできること、使い方の流れや、必要なライセンス等を紹介します。

この記事で分かること
  1. Power BIで何ができるか?
  2. Power BI操作の基本的なステップ概要
  3. Power BIのライセンスについて

YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ!

Power BIとは?

ミムチ

そもそもPower BIで何ができるのですかな?

パワ実

Power BIでできることは、一言でいうと「データに基づく意思決定」です。

Power BIでできることは?

Power BIとは、マイクロソフト社が提供するBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールです。

BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールとは、組織がデータに基づいた意思決定を行えるように、支援するためのツールです。

Power BIは、組織がデータに基づいた意思決定を行うための、データ分析ツールです。

例えば、以下のような分析に使うことが想定されます。

Power BIを使った意思決定の例
  • 売上の伸びている店舗、売上増加に繋がった施策を分析し、他の店舗にも広げる
  • 売上・利用者数の少ない施設を特定し、何等かの対策を検討する
  • 地域ごとの売上、顧客数をビジュアル化し、営業に力を入れる地域、商品やサービスの内容を検討する

Power BIを使って、以下のような流れで意思決定につなげます。

  1. 分析したい内容の検討
    • 何の意思決定のため、どんなデータ分析をしたいか検討します。
  2. データ収集
    • 分析したいデータをExcelやCSV等の形式で収集します。
      ※既に持っているデータを使うこともできます
  3. データ分析(Power BI)
    • Power BIを使ってデータを加工、レポート作成(グラフ化)し、データ分析をします。
  4. 意思決定
    • 意思決定者はPower BIのレポートをみて、データに基づく何等かの意思決定をします。

Power BIはこの中で、「データ分析」を支援するツールです。

最初に、どんなレポートを作るか検討して、必要なデータを収集するところから始めます。

必要なデータを収集したら、それをPower BIに取り込んで、データ分析を行い、それをもとに最終的な意思決定につなげます。

作成したレポートを見ながら、もう少し別のデータも見てみたいという場合は、足りないデータを追加して、更にレポートをブラッシュアップし、分析していきます。

パワ実

GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)等の大企業も、自分たちの持つ顧客データを分析して、よりよいサービス提供に繋げているよ。

ミムチ

データに基づいた施策で、良いサービスを提供できれば、その企業もより利益が上がり、ビッグになるということですな!

今はもう、データ中心の時代ですぞ!

Power BIを使ったデータ分析の流れ

Power BIでデータ分析をするときの、簡単な流れを説明します。

まず、Power BIデスクトップと、Power BIサービスの違いを説明します。

Power BIデスクトップは、デスクトップ上のアプリで、Power BIサービスは、Web上のクラウドサービスです。

最初にPower BIデスクトップで、自分でレポートを作成し、そのあとにPower BIサービスに発行することで、ほかの人と共有することができるようになります。

無料版ではPower BIデスクトップは、一通りの機能が使えますが、Power BIサービスで他の人とレポートを共有することができません。

また、Power BIサービスを使うためには、職場または学校のメールアドレス(組織アカウント)が必要です。

会社や学校のメールアドレスを持っていない場合は、例えばMicrosoft 365アカウントなどを作る必要があります。

Microsoft365ライセンスはこちら

Power BIの基本的な操作手順は、図に示したような、5ステップになります。

まずはデータを取り込み、取り込んだデータを、レポート作成に使えるように変換していきます。

Power BIでは1つの列につき、1種類のデータが入っているフォーマットにする必要があります。

データの変換で適切なフォーマットに変換したり、原価と売上から利益を計算する等、必要な列を計算式で追加したりします。

データの変換後、複数の異なるデータを一緒に扱いたいときは、データの紐づけ、リレーションシップを行います。

例えば部署一覧(部署コードと部署名の列を持つ)と、部署ごとの売上一覧(部署コードと、売上列を持つ)の2つのテーブルを紐づけたいとします。

この場合2つのテーブルは、部署コード列をキーにして、リレーションシップすることで紐づけられます。

レポートの作成で、取り込んだデータをグラフで可視化し、最後にレポートを発行、共有します。

Power BIデスクトップ:レポートの作成

Power BIサービス:レポートの発行・共有

データの取り込み~レポートの作成:Power BIデスクトップ

レポートの発行先・共有:クラウド上のPower BIサービス

Power BI導入に必要なもの

PC

Power BIデスクトップを使うのに必要なPCスペックは以下の通りです。(2025年4月時点)

Power BI Desktopの実行に必要な最小要件
  • Windows 10 / Windows Server 2016 以降
  • .NET 4.7.2 以降
  • Microsoft Edgeブラウザー
  • メモリ (RAM): 2 GB 以上使用可能、4 GB 以上を推奨
  • ディスプレイ: 1440 x 900 以上または 1600 x 900 (16:9) が必要
  • CPU: 1 ギガヘルツ (GHz) 64 ビット (x64) プロセッサ以上が推奨

最新の必要最小要件は、以下のページをご参考ください。

参考:Microsoft Docs「Power BI Desktop の取得」

ミムチ

Power BIを動かすPCは、以外にそこまでのスペックが要求されないのですな。

パワ実

私も会社や家でPower BIを使ってますが、大量のデータを読み込む場合は、メモリは16GB以上あった方がいいかなと感じました。

メモリ8GBのPCだと、ちょっと動作が重かったです…

ライセンス

Power BI無料版、Pro版、Premium版の料金はこちらです。

出典:Microsoft「Power BIの料金」(2025年4月時点)
Power BIのライセンス
  • 無料版:期間の制限もなく、Power BIを利用可能
  • Power BI Pro:ユーザーごとに月額2,098円(年払い)
  • Power BI Premium(ユーザーごと):ユーザーごとに月額3,598円(年払い)
  • Microsoft Fabric:変動制
パワ実

金額は変動するので、必ず最新のPower BI公式ページをご確認ください!

有料版と、無料版の大きな違いは、Power BIレポートがWeb上で他のユーザーと共有できるかできないかです。

1人で使うならば無料版で済みますが、ほかの人とPower BIレポートをWeb上で共有したい場合は、Pro版か、Premium版が必要です。

Premium版の容量単位のライセンスは、スペースの容量を購入できるライセンスです。

Premium版で購入したクラウド上のスペースに、Power BIレポートを発行すると、無料版ライセンスの人もレポートを見ることができます。

つまり、社員全員がPro版ライセンスを購入する必要がなくなります。

詳しくは、Power BIの製品ページをご確認ください。

Power BIデスクトップ(無料)のインストールはこちら

Power BI(無料版)をインストールして、レポートを共有する方法は、以下の記事を参考にしてください。

PowerBI無料版のインストールと有料版の違いは?無料版でレポート共有する方法 Youtube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ! https://youtu.be/pqW_eR2gsuw ...

最後に

この記事では、Power BIを使ってできることを紹介しました。

Power BIは、組織がデータに基づいた意思決定を行うための、データ分析ツールです。

Power BIを使うことで、以下のような流れで、何等かの意思決定につなげます。

Power BI活用の流れ
  1. 分析したい内容の検討
  2. データ収集
  3. データ分析(Power BI)
  4. 意思決定

Power BIは、Power BIデスクトップ(デスクトップ上のアプリ)と、Power BIサービス(Web上のクラウドサービス)があります。

最初にPower BIデスクトップで、自分でレポートを作成し、そのあとにPower BIサービスに発行することで、ほかの人と共有することができるようになります。

Power BIサービスを使うためには、職場または学校のメールアドレス(組織アカウント)が必要です

Power BIの基本的な操作手順は、図に示したような、5ステップになります。

Power BI操作の基本的な5ステップ
  1. データの取り込み
  2. データ変換
  3. データの紐づけ(リレーションシップ)
  4. レポート作成
  5. レポート発行・共有

Power BIの基本的な使い方は、以下の記事を参考にしてください!

【初心者向け】Power BI Desktopの基本的な使い方「5ステップ」~神エクセルも簡単加工!~ YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ! https://youtu.be/tFrjr3IiIlM ...
ABOUT ME
パワ実(Microsoft MVP)
2021年からPower Platform(Power BI、Power Apps、Power Automate)を勉強中。 2023年にIT系・コンサルタントに転職し、仕事でPower Platformを活用したコンサルを行っています。 2025年~Microsoft MVP for Business Applications 受賞 Power Platformを使っていく中で、知りえた情報をブログ、Youtube、Xで発信しています。 Power Platformに関するご相談は以下のページからお願いします! https://www.powerplatformknowledge.com/contact/

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