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【RPA入門】Power Automate Desktop(PAD)とは?~インストールと基本的な使い方~

ミムチ
ミムチ
Power Automate Desktop(PAD)を使ってみたいのですが、よく使い方が分かりませんぞ!

そもそもPADを使うと何ができるのですかな?

パワ実
パワ実
Power Automate Desktop(PAD)を使うと、PC上のあらゆる操作が自動化できるよ!

Power Automate Desktop(PAD)は、Windows11に標準搭載されている、無料で使えるRPAツールです。

この記事では、Power Automate Desktop(PAD)でどんなことができるのかや、基本的な使い方を紹介します。

この記事でわかること

  1. Power Automate Desktop(PAD)でできること
  2. 無償版と有償版ライセンスで、できることの違い
  3. Power Automate Desktop(PAD)基本的な使い方

Youtube動画で見たい方は、こちらからどうぞ!

Power Automate Desktop(PAD)とは?

Power Automate Desktop(PAD)とは、Microsoft社が提供するWindows11に標準搭載されているRPAツールです。

RPAとは、定型的な作業を自動化するためのツールで、デスクトップアプリや、Webサイトの画面操作などPC上で行うあらる作業を自動化することができます。

RPAとは何か?を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【RPA入門】RPAとは?定型作業の自動化で業務改善! この記事では、RPAとは何かについて、RPAのツールや、RPA導入の効果と合わせて解説します。 Youtube動画で見...

RPA導入の効果としては、業務の効率化や人によるミスをなくすことによる作業の品質向上、そして削減した時間でより生産的な仕事に集中することができる点がポイントです。

主要なRPAツールとしては、世界三大RPAツールと呼ばれるUi Path、Automation Anywhere、Blue Prism等や、日本で人気のWinActor、BizRobo!もあります。

Power Automate Desktopは、Windows11に標準搭載されており、誰でも無料で手軽に使えるRPAツールです。

パワ実
パワ実
他のRPAツールでも、無料お試し期間や、Community Edition(開発者用ライセンス)で無料で使えるものもあります!

Power Automateと、Power Automate Desktopの違い

Power Automateと、Power Automate Desktopの違いも簡単に説明します。

Power Automateはクラウドフロー、Power Automate Desktopはデスクトップフロートも呼ばれています。

ミムチ
ミムチ
Power AutomateとPower Automate Desktop…一体何が違うのですかな?

パワ実
パワ実
主な違いは、Power AutomateがメールやSharePoint等、Webサービス上の操作の自動化で、Power Automate Desktopはデスクトップアプリの操作や、フォルダからWebサイトへファイルのアップロード等ができる点だよ!

Power AutomateとPower Automate Desktopの違いと利用例

  1. Power Automate:Web上の様々なサービスに連携して、作業を自動化できる
    • 請求書のメールが届いたときに、請求書の内容を自動で、SharePointリストに登録
    • SharePointリストが登録・更新された際に、Teamsに自動で通知をする
  2. Power Automate Desktop:PC上で行うあらゆる操作を自動化できる(RPA)
    • Excelに記載した帳票の内容を、システムに自動入力する
    • フォルダーに格納したたくさんのファイルを、Web上のシステムに自動アップロードする

本日はこの2つの内、Power Automate Desktop(PAD)についての解説をしていきます。

Power Automateで何ができるか詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください

Power Automateでできることは?Power Apps、Power BIと連携した活用事例も紹介! YouTube動画で見たいかたは、こちらからどうぞ! https://youtu.be/wyA60yvjzg4 ...

無償版と有償版の主な違い

Power Automate Desktop(PAD)の無償版と有償版の主な違いも紹介します。

無償版の場合、有償版に比べると一部機能制限があります。

有償版にもいくつかサブスクリプションプランの種類がありますので、Microsoftのライセンス価格ページを参考にしてください。

主に有償版でできる便利な機能を5つ挙げてみました。

有償版でできること

  1. Power Automate(クラウドフロー)から呼び出せる
  2. Power Automate(クラウドフロー) で自動実行できる
  3. AI Builderが使える
  4. SharePointアクション等、一部制限のあるアクションが使える
  5. Microsoftのサポートが受けられる

Power Automate(クラウドフロー)から呼び出せる

有償版では、Power Automateのクラウドフローから、Power Automate Desktop(PAD)のフローを呼び出すことができます。

すなわち、Power Automateのアクションの中で、Power Automate Desktopを使うことができます。

Power Automate(クラウドフロー) で自動実行できる

Unattendedライセンスがある場合は、PCをサインアウトした状態で毎日決まった時間に自動実行する等の設定ができます。

AI Builderが使える

さらに一部の有償ライセンスでは、AI Builderを使うためのクレジットが割り当てられています。

例えばPower Automateで文章からキーフレーズの抽出や、感情分析等のAI機能を使うことができます。

SharePointアクション等、一部制限のあるアクションが使える

Power Automate Desktopで、一部の有償アクションを使うにも、追加のライセンスが必要です。

例えばPower Automateデスクトップから、SharePointでファイルのコピーをするなどは有償になります。

Microsoftのサポートが受けられる

MicrosoftからPower Automateデスクトップのサポートを受けたい場合は有償ライセンスが必要になります。

有償版でできる主な内容を簡単に説明しましたが、他にも色々とあり、ライセンスの種類も複雑なので、有償ライセンスの購入を検討する場合は営業等に確認することをおすすめします。

Power Automate Desktop(PAD)の基本的な使い方

パワ実
パワ実
実際に、Power Automateデスクトップをインストールし、簡単なフローを作成してみましょう! 

Power Automate Desktop(PAD)のインストール

Power Automate Desktopは、Windows11に標準搭載されているため、OSがWindows11の場合、スタートメニューから起動できます。

Power Automate Desktopがインストールされていない場合、MicrosoftのWebサイトから無料トライアルを始めるをクリックし、インストールします。

インストールの際にブラウザへのPower Automate拡張機能を追加していない場合、RPAで使うブラウザでMicrosoft Power Automateの拡張機能を追加し、オンにしておきましょう。

Power Automate Desktop(PAD)でHello PADのフローを実装

Power Automate Desktop(PAD)画面の基本

1.早速Power Automate Desktopを起動し、Microsoftアカウントでサインインします。

2.サインインした後、「+新しいワークフロー」をクリックし、新規にフローを作成します。

3.フロー名を入力し、作成をクリックします。

4.新しくフロー編集画面が開きます。

PADの基本的な使い方

  1. 左側のアクションから、PADで実行するアクションを選び、真ん中のワークスペースにドラッグ&ドロップします。
  2. アクションは複数追加することができ、PADを実行すると、追加したアクションが上から順番に実行されます。

入力ダイアログを表示するアクション追加

1.「メッセージボックス」>「入力ダイアログを表示する」アクションを、真ん中のワークスペースにドラッグ&ドロップします。

2.入力ダイアログを表示の設定画面が出てきますので、以下の設定をします。

  • 入力ダイアログのタイトル:名前の入力
  • ダイアログのメッセージ:あなたの名前を入力してください
  • 入力ダイアログを常に手前に表示する:オン

一番下には生成された変数というものがあります。

変数というのはデータを一時的に保存しておく場所です。

展開してみると、UserInputと、ButtonPressedの2つの変数が自動で作成されます。

3.保存をクリックし、一旦フローを保存し、実行してみます。

4.フローが実行されると、先ほどワークスペースに追加したアクション「入力ダイアログを表示」が実行され、「あなたの名前を入力してください」と表示されました。

この時右側のフロー変数に、先ほどの「UserInput」と「ButtonPressed」の2つの変数が表示されています。

5.ポップアップで名前を入力し、OKをクリックすると、フローの実行が終了します。

右側の変数を見ると、「UserInput」には「パワ実」という名前、「ButtonPressed」には「OK」というデータが格納されています。

これは先ほど私が入力した名前と、クリックしたボタンのデータが自動で変数に保存されているということです。

パワ実
パワ実
PADは、ワークスペースに追加したアクションを上から順番に実行するのだけど、作成した変数はこれ以降のアクションで使うことができるよ!

ミムチ
ミムチ
どういうことですかな?

パワ実
パワ実
変数の使い方を説明するため、次にもう一つアクションを追加してみよう!

メッセージを表示アクション追加

1.先ほど追加した入力ダイアログを表示のアクションの後に、「メッセージボックス」>「メッセージを表示」アクションを追加します。

2.メッセージを表示の設定画面が出てきますので、以下の設定をします。

  • メッセージボックスのタイトル:Hello PAD
  • 表示するメッセージ:こんにちは!
  • 入力ダイアログを常に手前に表示する:オン

3.表示するメッセージの、こんにちは!の後に、{x}をクリックし、先ほどの変数「UserInput」を選択します。

4.そして変数UserInputの後に、さん!を入力し、保存をクリックします。

5.再度フローを保存して実行し、最初の入力ダイアログで名前を入力し、OKをクリックします。

6.すると次のアクションが実行され、「こんにちは!パワ実さん!」というメッセージのポップアップが表示されました。

パワ実
パワ実
これは最初に実行したアクションで、入力ダイアログに「パワ実」という名前を入れ、変数に格納されたパワ実というデータを、次のメッセージを表示するアクションで呼び出したんだよ。

ミムチ
ミムチ
なるほど!

最初のダイアログで入力する名前を「ミムチ」に変えれば、変数「UserInput」のデータも「ミムチ」に変わるのですな。

変数はデータを格納することができ、データを入れたり、データを呼び出したり、上書きしたりできます。

変数はPAD等のRPAや、他のPower Platformなどを使う上でも重要なので、また別途詳しく解説します。

7.フローが完成したら保存した後、右上の×ボタンで編集画面を閉じます。

8.作成したフローを実行するときは、フロー一覧から対象のフローの「実行ボタン」をクリックするだけです。

9.このように、適切にフローが実行されます。

パワ実
パワ実
今回は本当に簡単なフローを作成したため、あまり面白くなかったかもしれませんが、次回以降WEBから情報を取得しExcelに書き込むスクレイピング等の実装も解説していきます。

最後に

本日は無料で使えるRPAツール、Power Automate Desktopとは何かについて、基本的な使い方と合わせて紹介しました。

Power Automate Desktopは無料で使えますが、Power Automateから自動実行したり、無人実行をするには追加の有償ライセンスが必要です。

有償ライセンスの一部では、AI Builder実行用のクレジットがつき、キーフレーズ抽出や、感情分析等のAI機能が使えるようになります。

パワ実
パワ実
無料で簡単にRPAを使いたい場合、是非Power Automate Desktopを使ってみてください!

RPAを使うために必要な変数、データ型、ループ等の基礎知識はまた別途解説していきます。

ABOUT ME
パワ実
DX推進担当(IT部門) 2021年からPower Platform(Power BI、Power Apps、Power Automate)を勉強中。 Power Platformを使っていく中で、知りえた情報を発信している。 Youtube、Twitterでの情報発信もしています!

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